公開日:2021年7月1日 更新日:2022年6月27日
構成・文:Yahoo! JAPAN 制作協力:節約アドバイザー 丸山晴美

この夏は中部・東京・東北エリアなどで電力需給がひっ迫する可能性があると伝えられています。とはいえ室内での熱中症を防ぐためにも、エアコンなどで部屋の環境を整えることは必要です。そこで、家庭で無理なく行える節電対策について解説します。

値上げが続いている電気代

節電・節約の意識を高めるためにも、はじめに電気代の推移を見てみましょう。

※ 出典:東京電力エナジーパートナー(外部サイト)

昨年後半から電力供給の70%以上を占める火力発電の燃料価格が世界的に上昇しています。その影響もあって電気代が値上がりを続けており、東京電力が発表した平均モデルの電気代推移をみると、2022年5月の前年同月比で約25%も高くなっています。今後もこの傾向が続くことが予想され、家計への影響を少しでも抑えるためにも節電・節約の意識が重要になっています。

エアコンを上手に活用して節電

夏になると家庭で最も消費電力が高くなるのがエアコンです。エアコンを使用する際にぜひ実践してほしいことをまとめました。

●冷房時の室内温度は28℃を目安に
快適さを保ちながら節電するための室内温度は、環境省が推奨する28℃を目安にしましょう。外気温度31℃の時、エアコンの設定温度を27℃から28℃にした場合(9時間/日)、年間で約820円(※1)節約できるという試算もあります。また蒸し暑い日は弱冷房除湿よりも冷房を使うほうが除湿力は高く涼しさも感じられます。ダイキンが行った検証(※2)によると、室内温度が28℃でも湿度を60%程度にコントロールすることで快適性が向上し、熱中症対策にもなるとされています。
※1 出典:資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2021年版」(外部サイト)
※2 出典:ダイキン「熱中症の困りごとと解決法」(外部サイト)

●冷房効率を上げるための対策
エアコンのフィルター清掃は2週間に1回程度行いましょう。汚れたままにしておくと、冷房効率が下がったり、消費電力が増えてしまったりすることがあります。また室外機の周りには物を置かず、空気の循環を良くしておくことも大切。直射日光が当たる場所に設置されている場合は、市販のカバーなどで日よけをするのも効果的です。

ひと工夫でさらに快適さを向上

冷房効率のアップと快適さを両立させるための方法をご紹介します。

窓ガラスから入る熱を抑えることで室温が安定し、節電につながります。カーテンやすだれ、見た目にも涼しいツル植物のグリーンカーテンなどで、室内に入る直射日光を遮りましょう。

扇風機やサーキュレータ―を併用し、室内の冷気を循環させると体感温度を下げることができます。扇風機の風を体に当てると涼しさをより感じることができますが、苦手な場合はうちわや扇子などで調整するといいですね。これらを併用することで、エアコンの設定温度を下げなくても快適に過ごしやすくなるでしょう。

涼しく過ごすために習慣にしたいこと

体を涼しく保ち、節電にも役立つ行動を生活の中に取り入れましょう。

●打ち水や機能素材などで周囲も体も涼しく
気温が低めの朝日が昇る前や、日没後に打ち水をするのもおすすめ。ベランダや庭、屋上などに打ち水をしておけば、気化熱の働きで周囲の温度を下げることができます。お風呂の残り湯を使えば節水にもなります。

体を涼しく保つ工夫も重要です。触れると冷たく感じる機能素材の服や、冷却シートなどのグッズも積極的に活用しましょう。湯船につかりたい日は、ハッカ油をお風呂に5滴ほど入れてお湯をかき混ぜてから入浴すると、入浴中はミントの清涼感が気持ちよく、入浴後も涼しさを感じやすくなります。

●日常のちょっとした行動でも節電
同じ火を使う調理でも、煮込み料理から炒め物にするなど短時間の加熱で済む料理にしたり、電子レンジを使って下茹でや調理をしたりすることで、温度上昇が防げます。

また外出前にはカーテンやブラインドを閉めると、窓ガラスから入る熱を減らし、日中の室温上昇を抑えて熱がこもりにくくなります。さらに外出前は15分前にエアコンの電源をオフ。就寝時はタイマーをセットして就寝後に切れるように設定すると節電につながります。

●帰宅時は部屋にこもった熱を外に出す
室温が高いままエアコンを使用すると消費電力が増えてしまいます。夕方や夜に帰宅した際は、換気を兼ねて部屋にこもった熱を外に出してから冷房を開始しましょう。

家電製品の使い方を見直して節電

毎日使用する家電製品の使い方を見直すことも節電・節約に役立ちます。ここではその具体的な方法をご紹介します。

※ 出典:資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2021年版」(外部サイト)

●家電製品の使用状況をチェック
この時期、明るい昼間は照明をオフにし、使っていない部屋の消灯も忘れずに行いましょう。電球や蛍光灯を買い替える際はLEDなどで省電力化を。1日あたり5.5時間点灯した場合、白熱電球(60W相当)に比べて、年間電気料金は約2,410円お得になります。

夏は冷蔵庫の開閉が多くなりがちですが、少なくすることを意識して、開けている時間も短くしましょう。熱いものは冷ましてから入れたり、庫内を整理して冷気を通りやすくしたりすることも大切です。ものを詰め込みすぎずに半分程度にした場合、年間約1,180円の節約になります。

炊飯器でご飯を保温する時間の目安は4時間。それを過ぎると電子レンジで温め直すほうが節電になります。7~8時間以上保温すると、もう一度炊く以上に電気代がかかりますので注意しましょう。1日に7時間保温し、プラグをコンセントに差したままの場合と、保温せずにプラグを抜いた場合を比べると、年間で約1,240円の違いがあります。

季節に合わせて設定温度を見直したいのが電気便座。夏の冷房を行う期間は便座(貯湯式)の暖房をオフにし、ほかの期間は設定温度を中から弱に一段階下げた場合、年間で約710円の節約ができます。便座のひんやりが苦手なら100円ショップなどで売られている、貼るタイプの便座シートがおすすめです。

●ライフスタイルの見直しも大切
テレビのつけっぱなし、パソコン電源の入れっぱなしに注意しましょう。食器や洗濯ものはまとめて洗い、食器洗浄機や洗濯機の乾燥機能の使用回数を減らす心掛けも。家電を買い替える時期なら、「省エネラベル」を参考にして、省エネ性能が高いものを選ぶとより節電につながります。

●<難関>夏の節電検定
家庭ですぐに実践できる節電対策についてクイズにしました。全問正解できるかな?



制作協力
丸山晴美(節約アドバイザー)
ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を持ち、日々のやりくり術や運用方法などを、各メディアや講演などで紹介している。「シングルママのお金に困らない本」(徳間書店)など著書多数。1年間で100万円貯める、オンラインコミュニティサロン「女性のための夢を叶える!お金の教室」を開設。

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